高齢者に多い狭窄型坐骨神経痛


年齢にかかわらず多くの人の悩みと種となっている坐骨神経痛ですが、高齢者の坐骨神経痛の原因として多く見られるのが腰部脊柱管狭窄症という疾患です。人間は高齢になってくると、脊柱管の骨がもろくなったり、その周りにある靱帯が厚くなったり、椎間板の水分が減って薄くなったりしてきます。これにより脊柱管が変形しやすくなり、腰部脊柱管狭窄症へと至ります。

お年寄りの方でよく背中が丸くなり、過剰に腰を前にかがめた状態で歩いている人を見かけることがあるかと思います。その原因は先述の脊柱管の老化や狭窄症による場合が多いようです。

腰部脊柱管狭窄症の原因となるのは高齢によるものだけではありません。
たとえば、生まれつき脊柱管が狭い人がいまして、このような場合はそうでない人にくらべて加齢により脊椎が変形しやすいのです。そのため30代などでもすでに腰部脊柱管狭窄症が発症する可能性も少なくありません。

ただ、腰部脊柱管狭窄症は必ずしも坐骨神経痛などの症状と結びつくわけではありません。坐骨神経痛の直接の原因となっているのは、脊柱管の変形の進行により脊柱管の中を通る脊髄や神経根を圧迫することによってできる炎症です。

このあたりの原因と結果の因果関係についてはさまざまなパターンがあり、素人が症状によって独断で判断できるようなものではないので、医師の診断によって必ず明確に知っておく必要があります。

坐骨神経痛の原因が腰部脊柱管狭窄症である場合、体操やストレッチが治療としては有効です。適度なこれらの運動により痛みやしびれの症状が改善されますが、高齢者は筋肉の働きが弱く骨が脆くなっている場合もありますので、むやみに体に負担がかかるほど運動するのは絶対に控えてください。

なにも、放っておけばすぐさま取り返しのつかないことになる、死に至る...という病気ではありません。ここはひとつ慎重になり、適切なストレッチ方法の指導を受け、効果を1週間ごとに確認しながらゆっくり進めてみてはいかがでしょうか。

その中で、ストレッチや体操が一日の中で気分転換やリフレッシュの習慣になったり、友人と楽しみながらできたりすれば、精神的にも肉体的にも大変良い効果になります。ぜひ楽しみながら運動をしてみてください。

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