腰椎椎間板ヘルニア

坐骨神経痛の原因となる病気には、主に二つの種類があります。
一つは、上体を後ろにそらした際に痛みやしびれが発生する、腰部脊柱管狭窄症。そしてもう一つは、上体を前に倒した際に痛みやしびれが発生する、腰椎椎間板ヘルニアという病気です。この病気は20代~30代くらいまでの比較的若い世代によく見られるものです。今回はこの腰椎椎間板ヘルニアについてお話していきたいと思います。

椎間板とは、腰椎の椎骨と椎骨の間にあってクッションの役割をしている部分です。この椎間板の線維輪や髄核の一部が背中側に変形し突起した状態のことを腰椎椎間板ヘルニアと呼称しています。

想像すると、とてつもなく異常な状態に思え、とても痛そうですね。
ただそういった想像とは裏腹に、腰椎椎間板ヘルニアの状態であっても、それが必ずしも腰痛や坐骨神経痛のような痛みの原因となっているとは限りません。

昨今では科学機器の発達、特にMRIの普及により、椎間板ヘルニアの経過を鮮明にスキャンできるようになりました。その結果鮮明な画像で腰椎の状態を確認できるようになり、このことがわかってきたそうです。

MRIによって調べた結果、椎間板ヘルニアが神経根などを圧迫して炎症を起こしていなければ、経過観察となります。

といいますのも、腰椎椎間板ヘルニアというのは多くの場合保存療法のみで飛び出したヘルニアが自然に小さくなって引っ込むためです。尋常ならざる自体のように思えなくもない腰椎椎間板ヘルニアですが、それほど深刻で重症な状態というわけではないようです。

通常3ヶ月ほどで8割の人は改善し始めていくようです。

ただ、ここまでの文を読んで、安心しきってしまうのは少し早いようです。腰椎椎間板ヘルニアの厄介なところは、再発の可能性が少なくないということです。

重いものを持ち上げたり無理に体をひねったり、長時間にわたるデスクワーク等を続けることにより、腰椎椎間板ヘルニアが再発する可能性が高くなります。

無論、日ごろの適切な運動は治療や予防として有効ですが、過度のスポーツなどは逆に腰椎椎間板ヘルニアを引き起こしやすいので、注意が必要です。

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