坐骨神経痛の治療 牽引療法
他の項でも繰り返し述べていることではありますが、坐骨神経痛は基本的には適切な自己管理を怠らなければすぐに手術を差し迫られるような深刻な症状ではありません。つまり、いわゆる「保存療法」で十分対応できるということです。しかし恐ろしいのは、「このくらいの痛みならとりあえず大丈夫だろう」などと考えて高をくくり、症状の原因となっている病気のことも知ろうとせず、症状をほったらかしにしてしまうことです。
それにより症状はみるみるうちに悪化の一途を辿り、普段の生活や仕事にまで支障をきたすことにもなりかねません。まずは症状の原因である病気を知ること。そしてそれに合わせた適切な自己管理方を怠らないこと。
これにさえ気をつけておけば、対処はそれほど難しくはありません。以上のことは心がけておきましょう。
上記のように、坐骨神経痛は基本的には普段の姿勢や動作に気をつけつつ、適量の運動やストレッチをおこなう保存療法で対処していきますが、ここでは保存療法の一つである「牽引療法」についてお話してみたいと思います。
この療法は特に腰痛などを合併して引き起こしている場合では大いに効果が期待できる治療方法です。普段聞きなれない言葉だと思いますので、具体的に説明いたします。
この方法は、腰の骨盤の部分にベルトをかけ、足の方向に軽く引っ張ることで腰椎を引き伸ばすことを目的としています。腰椎が引き伸ばされた結果、筋肉の余分な緊張がほぐれ、腰や下肢の痛みが改善されます。
皆さんこのあたりで気になりはじめているころだと思いますが...ベルトをかけて引っ張るといっても、体がちぎれてしまうほどの強さでしつこくひっぱったり、激しい痛みを伴うものではありません。ご安心ください。
20kg.~30kg.の力である程度ひっぱっては休む、これを適切な回数繰り返します。引っ張る力は体重の半分の重さを上限としています。入院して、ある程度の期間この治療を続ける場合は、4kg.~10kg.ほどの軽い力で長時間持続して牽引します。
なお、牽引療法に限らず、保存療法の効果にはそれぞれ個人差があります。医師や理学療法士の適切な意見や指示のもと、正しく治療を行いましょう。
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